こんにちは!投資歴18年のねくです(@nekutaru)
今回は豪ドルの変動要因を徹底的に解説していきます。
「金利、資源、中国、世界経済」の4つです。
詳しく解説していきますね。
豪ドルの変動要因はこの4つです。
②中国の動向(経済や政治)
③資源価格の動向(原油価格など)
④世界経済の動向(リスクオフ・リスクオン)
詳細は本文をご覧下さい。
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【豪ドルの変動要因①】オーストラリアの政策金利
政策金利が動くと豪ドルが動くのか、チャートで見てみましょう。
こちらが豪ドルとオーストラリア政策金利を比較したチャートです。(過去27年分)
全体的には、連動しているように見えます。
特に2002年から2011年まではキレイに連動していました。
だから、
と言えます。
逆に2011年以降は政策金利が下がり続けている一方で、豪ドルはあまり変わっていません。
これはアベノミクスの影響で円安になり、豪ドルの下落を打ち消しているからです。
今後、オーストラリアの政策金利が上昇するようになれば、豪ドルも一緒に上昇していくと考えています。
金利が上昇するのはまだ先だとは思いますが。
続いて、2つ目の変動要因である中国の動向について解説します。
【豪ドルの変動要因②】中国の動向(経済や政治)
中国の経済や政治がオーストラリア経済に強く影響します。
豪ドルの変動要因その②は「中国の動向(経済や政治)」です。
なぜ、中国の動向が影響するかというと、オーストラリアの輸出の3割を中国が占めているからです。
過去9年間のオーストラリアの輸出相手の割合がこちらです。
2008年までは日本がトップでしたが、その後中国がグングン増えていき、
2016年では中国が31.6%を占めています。
オーストラリアの輸出割合が多い順で以下のです。(2016年分)
上記の通り、中国との貿易が多いので、
と言えます。
オーストラリアと中国経済との関係について詳しく知りたい方は
「オーストラリア経済は中国に依存しているか?」をご覧下さい。
では、2018年9月時点の中国の経済と政治について少しお話します。
中国の経済(経済成長率とインフレ率)
中国の経済として特に注目すべきなのは「経済成長率(GDP)」と「インフレ率(CPI)」です。
経済成長率(GDP)は中国の経済が順調に伸びているかを見ます。
インフレ率(CPI)は物価上昇率を指していて、高くても低くてもいけないので適切かを見ます。
ではそれぞれ見ていきまししょう。
中国の経済成長率(GDP)
中国の経済成長率(GDP)を見ていきましょう。
2008年のリーマンショック前をピークに、近年は経済成長率が下がり続けています。
とはいえ、2016年時点でも7%近い経済成長率があり非常に高い値となっています。
ですが、「この経済成長率は信用出来ないのでは?」という声もあります。
過去3年の経済成長率(GDP)を見てみます。
このグラフからは2つのことがわかります
②狭い範囲で安定しすぎて怪しい
数字だけ見ると経済は非常に安定していると言えますが、
3年間も7.0から6.7%の範囲で安定しているのは不自然と言えます。
中国政府は経済成長率の目標を6.5%で設定しており、見事に達成していることになります。
うーん、怪しい。。。
実際に他国との貿易統計(中国側は操作できない数字)を見ると、前年比で減少しています。
他国との貿易額が輸出/輸入共に減少しているのにGDPは7%増加というのはあまりにも不自然です。
中国の経済成長率はあまり参考にし過ぎない方が良いかもしれません。
続いてインフレ率(CPI)をみていきます。
中国のインフレ率(CPI)
高い値を維持する経済成長率(GDP)とは違いCPIは非常に落ち着いた値になっています。
中国のインフレ率(CPI)の36年間の推移を見ていきましょう。
2002年や2009年などで一時的にマイナスになっているものの、
0%から5%で安定していることがわかります。
2008年のリーマンショック以降は少し冴えない数値が続いてます。
直近3年分のデータを見てみます。
実は政府目標の3.0%に未だ届いていません。
つまり「中国の物価上昇は少し物足りない」ということです。
GDPが7%近いのにインフレ率が3%未満というのはちょっと考えづらく、あまり冴えない数値と言えます。
【まとめ】中国の経済
中国の経済をまとめると、
・インフレ率(CPI)は少し物足りない
という状況です。
中国の経済状況が豪ドルへ与える影響を、豪ドルの動きから見ていきましょう。
2008年のリーマンショック以降を見ると、
「アベノミクスでの円安」以外は冴えない値動きとなっています。
以下の3要素を考えても、豪ドル円はもっと上がっても良いはずです。
- 資源価格(底値を打って回復中)
- アメリカ経済(景気好調で利上げ中)
- オーストラリア経済(26年間連続のプラス成長中)
にも関わらず、豪ドルが安いままなのは、中国経済の失速が原因の一つだと考えています。
中国経済が復活すれば豪ドルも上昇し始めるでしょう。
中国の経済についてもっと知りたい方は「中国経済のまとめ」をご覧下さい。
続いては、中国の政治状況についてお話します。
中国の政治
中国の政治で、特に経済への影響があるのは、「米国との貿易摩擦」です。
2018年9月時点では、
アメリカのトランプ大統領が「中国からアメリカへの輸入品」に大して様々な関税をかけています。
「中国からアメリカへの輸入品」に関税をかけると起こること
アメリカが「中国からアメリカへの輸入品」に関税をかけると、こんな現象が起きます
↓
「中国からアメリカへの輸入品」が関税の分、値段が高くなる
↓
「中国からアメリカへの輸入品」が売れなくて、中国の利益が減る
つまり「アメリカから中国へ流れていたお金」が減るということですね。
これは中国側は困ります。
なので、中国は仕返しに「アメリカから中国への輸入品」に関税をかけます。
そうすると「中国からアメリカへ流れていたお金」が減ります。
これが貿易戦争と言われるものです。
では、なぜこんなことが起こっているのでしょうか?
アメリカが中国に貿易戦争を仕掛ける理由
それは「アメリカが中国から輸入している金額が膨大だから」です。
中国が発表した、2018年上半期の対米貿易額は「1,337億ドルの黒字」でした。
つまり、その金額がアメリカから中国に流れていることになります。
アメリカはそれを修正するために関税をかけると言っています。
つまりトランプからしたら「もっとアメリカの物を買え!」ということなのでしょう。
トランプ大統領のもう一つの思惑
実はトランプ大統領としては
「2018年11月の中間選挙に勝つために、中国から貿易について有利な条件を引き出したい」
という思惑もあります。
そういう意味では2018年11月までは慎重に様子を見ていく必要があると思います。
【まとめ】2つ目の豪ドルの変動要因である中国の動向(経済や政治)
以下の理由により、中国の動向(経済や政治)は豪ドルの変動要因です。
- オーストラリアの輸出の31.6%は中国が占めているので、中国経済の動向で豪ドルは動く。
- 中国経済は、経済成長率(GDP)は高いけども少し怪しい。インフレ率(CPI)は少し物足りない。
- 中国はアメリカと貿易戦争(関税の掛け合い)しており、豪ドルに影響している。
続いては、資源価格(原油、石炭、鉄鉱石など)が豪ドルに与える影響を見ていきます。
【豪ドルの変動要因③】資源価格の動向(原油、石炭、鉄鉱石など)
だから、代表的な資源である原油価格が豪ドルに強く影響します。
オーストラリアは輸出の6割を石炭や鉄鉱石などの資源に頼っている資源国です。
だから、代表的な資源である原油価格が豪ドルに強く影響します。
グラフで説明していきます。
オーストラリアは輸出の6割を石炭や鉄鉱石などの資源に頼っている資源国
オーストラリアは輸出の6割を石炭や鉄鉱石などの資源に頼っている資源国であると良く言われています。
グラフでオーストラリアの輸出品目の詳細を確認してみましょう。(2016年)
[出典元:オーストラリア統計局(ABS)]
オーストラリアの輸出品目の金額別割合はこちらです。
2位が石炭(16%)
3位が飲食品と製造品(14%)
その他鉱物や燃料を含めると、鉱物や燃料などの資源だけで輸出全体の58%を占めています。
輸出品の半分以上は資源ですね。
これだけ輸出を資源に頼っているので、資源価格が豪ドルの変動要因になるのも理解できます。
次は、代表的な資源である原油価格と豪ドルの関連性を見ていきましょう。
代表的な資源である原油価格が豪ドルに強く影響
原油価格と豪ドルの関連性を見ていきます。
こちらは豪ドルの為替レートと原油価格を比較したチャートです。(1991年から2018年の27年間)
2002年以前は関連性が低く、2002年以降に関連性が高くなっていることがわかります。
2017年以降は原油が上がっているにも関わらず、豪ドルが下がっています。
もう少し豪ドルが高くても良いはずですが、他の要因(低い政策金利や中国の影響)で上がりにくくなっています。
少し詳しく見るために、過去7年分を比較します。
2013年後半から関連性が高くなっており、2018年に入ってから動きがズレています。
他の変動要因が理由だと考えており、近い将来、原油価格同様に豪ドルも上昇すると予想しています。
豪ドルと資源価格の関係をもっと知りたい方は
「豪ドルと資源価格(原油/鉄鉱石/石炭)との相関関係を考察」をご覧下さい。
【まとめ】3つ目の豪ドルの変動要因である資源価格の動向
豪ドルと資源価格の関係と動向についてまとめます。
- オーストラリアは輸出の6割を石炭や鉄鉱石などの資源に頼っている資源国
- だから、代表的な資源である原油価格が豪ドルに強く影響する
- 近年、原油価格が先行して上昇しているので、近い将来豪ドルが上昇する
最後の変動要因である「世界経済の動向(リスクオフ・リスクオン)」を見ていきましょう。
【豪ドルの変動要因④】世界経済の動向(リスクオフ・リスクオン)
オーストラリアが資源国で、高金利なため「リスク資産」と考えられているからです。
豪ドルは「リスク通貨」と呼ばれ、世界経済の見通しが明るいと買われ、暗いと売られると言われています。
2018年9月時点では、世界経済の見通しとは、すなわちアメリカ経済のようなものと考えられるので、
豪ドルとS&P500を比較することで、「豪ドルと世界経済の見通し」の関係性を見ていきます。
※S&P500とはアメリカの代表的な株価指数でアメリカ経済の強さを示しています。
豪ドルとS&P500を比較
こちらが、豪ドルとS&P500を12年間分のチャートで比較したものです。
2015年以前は基本的に連動していましたが、
2015年以降は値動きが乖離しています。
2015年以降は値動きが乖離する理由は以下の2つと考えています。
- オーストラリアの政策金利低下(2018年9月時点で1.5%)によるリスク通貨として存在感の縮小
- 中国経済・政治の不調による豪ドル下落
それぞれ説明します。
①オーストラリアの政策金利低下によるリスク通貨として存在感の縮小
オーストラリアは政策金利低下により、リスク通貨としての存在感が縮小しています。
2018年9月時点の主要各国の政策金利をご覧下さい。
現在では、米国(2.0%)、NZ(1.75%)に抜かれて先進国の中では第3位の1.50%になっています。
カナダと同じですね。
一時期7%を超える高金利だったことを考えると非常に低い値と言えます。
その結果、必然的にリスク通貨としての存在感が小さくなってきていると考えています。
将来的には利上げも十分ありえると思いますが、それまでは、
「リスクオンで買われる通貨」という認識を若干改める必要があると考えています。
つまり、
主要通貨との金利差によっては連動性が弱まる可能性がある
と考えています。
中国経済・政治の不調による豪ドル下落
さきほど説明した通りですが、以下の理由で豪ドルは下落しています。
- 中国経済の不調
- 米中の貿易戦争
この辺りが改善されるとS&P500との連動性も戻ると考えています。
【まとめ】4つ目の豪ドルの変動要因である世界経済の動向
豪ドルと世界経済の動向についての関係をまとめます。
- 基本的には世界経済の動向や見通しと豪ドルは連動する
- 他通貨の金利が上昇し、オーストラリアの金利が低い場合は連動性は弱まる
- 中国の経済や政治によって豪ドルが下落し、連動性が弱まる
つまり、
オーストラリアの金利が低い今は、連動性が弱まっている
と言えます。
【まとめ】豪ドルの変動要因について
今回は「豪ドルの変動要因」についてお話しました。
今後の見通しや売買のタイミングも考えやすいですね。
豪ドルの変動要因はこの4つです。
②中国の動向(経済や政治)
③資源価格の動向(原油価格など)
④世界経済の動向(リスクオフ・リスクオン)
時代が変わると変動要因は移り変わりますが、この4つを軸に豪ドルの値動きを見ていくと良いと思います。
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ではではー 良き投資ライフを!
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