豪ドルの為替レートと政策金利の相関についての結論
豪ドルの為替レートと政策金利の相関についての私の結論は以下の通りです。
豪ドルの為替レートと政策金利は
正比例する時期と、
反比例する時期があり
その時期を決めるのは、大衆の投資参加率である
解説します。
解説が長いので、読むのがしんどい方はチャートからどうぞ。
①正比例する時期
豪ドルの為替レートと政策金利が比例して動きます。
・豪ドルの為替レートが上がる時
・豪ドルの政策金利も上がります
例:2001年からリーマンショック直前(2008)
まさに豪ドルスワップ狙いの人が天国の時期です。
買って持っているだけで、スワップ貰えるわ為替レート上がるわで
収益もテンションもバク上げですね。
しかし、下がる時は一気に下がります。
・豪ドルの為替レートが下がる時
・豪ドルの政策金利も下がります
例:リーマンショック直後の3年間
為替レートも政策金利も下がったら誰も買いませんね。
この時期は直感的にわかりやすいかと思います。
この時期は
豪ドルの為替レートと政策金利が反比例して動きます。
つまり、以下の通りです。
・為替レートが上がれば、政策金利は下がります。
・為替レートが下がれば、政策金利は上がります。
これは単純な理屈で、
為替レートとはつまり通貨の価値(信頼性)です。
通貨の価値が高い場合は低い金利でも保有して貰えます。
一方、通貨の価値が低い場合は高い金利をつけないと保有して貰えません。
こうして自国通貨の価値を維持したい(過剰なインフレを抑えたい)国は
高い金利を出します。
わかりやすいのが、南アフリカランド、メキシコペソ、トルコリラです。
それぞれ2018年7月の政策金利が
・ランド ⇒ 6.50%
・ペソ ⇒ 7.75%
・リラ ⇒ 17.75%
となっております。
この通貨のチャートを見ると、見事に長期的に下がっています。
これらの通貨の価値を維持するためには高い金利を出して
投資家に保有してもらうしかないのです。
ゆえに、為替レートと政策金利は反比例をします。
③大衆の投資参加率
①の比例する時期
②の反比例する時期
この2つのどちらになるかは
「大衆(一般投資家)の投資参加率」
が決めていると考えられます。
つまり
「大衆がその通貨に沢山投資した」場合
①の正比例する時期になります。
「大衆がその通貨にあまり投資しない」場合
②の反比例する時期になります。
理由はシンプルです。
高金利通貨の場合
「大衆は金利で買うか決めるから」
です。
そうなると今の為替レートは関係ありません。
金利さえ高ければ買います。
2001年からリーマンショック直前(2008)
がわかりやすい例です。
大衆に行き過ぎ(オーバーシュート)という考えはありません。
金利から為替レートの理論値を計算したりしません。
その結果、金利が高いままなのに、為替レートはドンドンあがりました。
こうやって、為替レートと政策金利が連動する時期が起きます。
逆に、大衆は参加せず、
比較的に賢い投資家しかその通貨を買っていない場合
政策金利と為替レートは反比例します。
政策金利に大して為替レートが割高なのか、割安なのかを考えるため
政策金利に対して、為替レートが行き過ぎたりしないのです。
【まとめ】豪ドルの為替レートと政策金利の相関
豪ドルの為替レートと政策金利の相関についての私の結論は
豪ドルの為替レートと政策金利は
正比例する時期と、
反比例する時期があり
その時期を決めるのは、大衆の投資参加率である
として、解説してきました。
では、実際の相関チャートを見ながら
この理論に当てはまるのかお話していきます。
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豪ドルの政策金利と為替レートの相関チャート①(1991-2018)
1991年から2018年までの
豪ドルの政策金利と為替レートの相関チャート
です。
大きく
①1991年から2002年
②2003年から2011年
③2012年から2018年
の3つの時期にわけます。
先程お話した、正比例/反比例でいうと
①1991年から2002年
反比例の時期です。
②2003年から2011年
正比例の時期です。
③2012年から2018年
反比例の時期です。
それぞれなぜそう言えるのか?
以下のポイントから説明します。
・当時の状況
・相関チャート
・相関係数(どれだけ関係しているか)
少しチャート見やすいように2011年-2012年の位置で2つに分けます。
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豪ドルの政策金利と為替レートの相関チャート②(1991-2011)
まずは1991年から2011年のチャートを見ていきましょう
このチャートには
①1991年から2002年
反比例の時期
②2003年から2011年
正比例の時期
が含まれています。
①1991年から2002年
を見ていきます。
①1991年から2002年
まずチャートを見る限り
1995年の日本バブル崩壊時には
為替レートと政策金利が見事に反比例しています。
次に
2000年のアメリカのドットコムバブル崩壊時にも同様に
為替レートと政策金利が反比例しています。
では、なぜ反比例しているのでしょうか。
それは
「大衆が相場にあまり参加していなかった」から
だと考えています。
日本でFXが一般人向けに開放されたのは
1998年です。
よって、1995年も2000年も
大衆は相場に参加していなかった
と言えます。
相場参加者に金融知識豊富な投資家が多い場合
為替レートと政策金利は合理的な相関となり
このように反比例をしたのです。
相関係数
実際にこの期間の相関係数を計算すると、
0.56と高い数字が出ます。
これはかなり相関していることを示しています。
次に
②2003年から2011年
を見てみます。
②2003年から2011年
チャートを再掲します。
ひと目でわかるように奇麗に正比例しています。
2008年に向けて右肩上がり
そして暴落、その後の復帰までほぼ同期しています。
正比例の時期と言えると思います。
この時期はご存知の通り
日本の投資家の多くが豪ドルのスワップ狙いで買いを積み重ねました。
つまり、大衆の多くが相場に参加していたわけです。
大衆の物量作戦を前に、
「為替レートは適正ではない、高すぎる、売りだ!」
などと言う論理的な投資家は
「大衆に奇麗に踏み上げられて」
散っていきました。
そのため、豪ドルの政策金利と為替レートが正比例するという事態になりました。
相関係数
実際にこの期間の相関係数を計算すると、
0.73と非常に高い数字が出ます。
これはしっかりと相関していることを示しています。
次は
③2012年から2018年のチャートを見てみます。
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豪ドルの政策金利と為替レートの相関チャート③(2012-2018)
③2012年から2018年のチャートです。
もうひと目でわかりますね。
全然比例していません。
為替レートは上下にぶれつつ維持されています。
一方で政策金利は順調に下がっています。
これは反比例もしくは相関しない時期です。
理由も明確で、
「大衆は豪ドルに興味をなくした」
のです。
2008年のリーマンショックで豪ドルは約半分の為替レートになりました。
レバレッジを掛けていた大衆の大半はここでリタイアして
豪ドルから去っていきました。
結局残るのは、大衆ではなく、投資家なのです。
今豪ドルにを大量に保有していて、
真面目に考えてる人どれくらいいるんでしょうか?
当時はブログもすごい数ありましたが、いまとなっては、、、
それぐらい豪ドルは今、大衆に人気がないです。
相関係数
実際にこの期間の相関係数を計算すると、
0.11と低い数字が出ます。
これは相関していないことを示しています。
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【まとめ】豪ドルの為替レートと政策金利の相関と今後の見通し
豪ドルの為替レートと政策金利の相関についての私の結論は
豪ドルの為替レートと政策金利は
正比例する時期と、
反比例する時期があり
その時期を決めるのは、大衆の投資参加率である
でした。
それを過去27年の長期チャートと当時の状況を踏まえて説明してきました。
どうでしたか?
非常にわかりにくかったと思いますが、
面白い理論だと思いませんか?
で、皆さんが気になるのは
「じゃあ、今後豪ドルの金利ってあがるの?」
ってことだと思うのですが、
私個人の意見としては、
「当分は厳しい」
です。
理由としては以下の通りです。
・オーストラリアは経済に陰りが見えてきた。
・世界的に利下げの流れが来ているから。
実際に2019年7月時点では政策金利が1.00%まで落ちています。
オーストラリアという国は経済が非常に安定しており、
26年連続で景気後退していない、唯一の先進国となっています。
では、なぜ豪ドルが上がったり、下がったりするのかというと、
為替レートの変動の大半は外部要因なのです。
主な外部要因としては
・中国経済
・アメリカ経済
・日本経済
・資源価格
です。
これらの条件が整った時は、利上げが来るでしょうし、
利上げがくれば、大衆は帰って来ます。
つまり
①1991年から2002年(反比例期)
②2003年から2011年(正比例期)
③2012年から2018年(反比例期)
ときているので、
次は
④20XX年から20XX年(正比例期)
かな、ということです。
ただ、その前に暴落が来る可能性も考慮しているので、
今全力で買うのではなく、様子見して買いつつ
上手く買い場を探して行きたい所です。
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おわりに
今回は
「豪ドルの為替レートと政策金利の相関について」
分析しました。
今後の為替レートや政策金利の見通しを考える上でヒントになっていたら幸いです。
はむぞー
最後まで見てくれてありがとう!
ねくさん
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ではではー 良き投資ライフを!
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