その理由は2つです。
・買いと売りのスワップポイントの差がマイナス
・含み損が常に発生するため停止するのが難しい
売り買い片方だけの場合に比べリスクも2倍以上になります。
こんにちは!投資歴18年のねくです(@nekutaru)
今回は「ループイフダンの両建ては明確に損」というお話をします。
「ループイフダンの両建ては利益も増えるらしいけど、損やリスクはないの?」という方におすすめです。
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ループイフダンの両建てとは?【手法を解説】
片方だけに比べて様々なメリットとデメリットがあります。
ループイフダンには以下の画像の通り、B(買い注文)とS(売り注文)の2種類の注文タイプがあります。
片方だけを選ぶと片建て、両方選ぶと両建てです。
両建てをすると以下の画像の通り、相場が上がっても下がっても利益が出るようになります。
一見、利益も増えるしメリットがいっぱいあるように思えますよね。
でもデメリットもかなりあります。
まずは明らかに損である2つの理由についてお話します。
ループイフダンの両建ては損である2つの理由
説明していきますね。
ループイフダンの両建てが明らかに損な理由は以下の2つです。
①両建てをすると、買いと売りのスワップポイントの差がマイナス
②ループイフダンの両建ては含み損が常に発生する
それぞれ、詳しく説明していきます。
【理由①】両建てをすると買いと売りのスワップポイントの差がマイナス
それぞれスワップポイントが発生します。
その合計がマイナスになるという意味です。
まずはこちらのループイフダンにおける、通貨ペア毎の買いと売りのスワップポイントの差分をご覧下さい。
-6円から-45円まで幅広く差分は存在しますが、全ての通貨ペアでマイナスになっています。
つまり、どの通貨ペアだとしても売りと買いの両方のポジションを保有すると必ず損することになるのです。
これが、ループイフダンで両建てすると損する1つ目の理由です。
【理由②】ループイフダンの両建ては含み損が常に発生する
常にどちらかの含み損は発生していて、やめ時が難しいです。
ループイフダンの仕組み上、必ず含み損は発生します。
こちらの画像は買いのループイフダンで、相場が下落した際のイメージです。
下がったら買うという取引なので、相場が下降していると含み損が蓄積します。
同様に売りのループイフダンは相場が上昇していると含み損が蓄積します。
つまり、買いと売り両方のループイフダンを稼働させる両建ては
相場が上昇しても下降しても含み損を抱えると言えます。
特に問題になるのはループイフダンを停止する場合です。
含み損なく停止することは非常に困難で、高い確率で損失を確定させることになります。
これが、ループイフダンで両建てすると損する2つ目の理由です。
【まとめ】ループイフダンの両建ては損である2つの理由
ループイフダンの両建てが明らかに損な理由は以下の2つです。
①両建てをすると、買いと売りのスワップポイントの差がマイナス
②ループイフダンの両建ては含み損が常に発生する
この2つの理由により、ループイフダンの両建てはおすすめ出来ません。
ここまでは明らかに損な部分を説明してきました。
ここから先はループイフダンで両建てをするメリットやデメリットを改めて説明します。
まずは、そもそも両建てがFX会社でおすすめされない理由についてお話します。
両建てがFX会社でおすすめされない2つの理由
両建てがFX会社におすすめされていない理由は以下の2つです。
- 客観的に見ると、ユーザにとってシンプルに損(スワップポイントとスプレッド)
- 政府から指導されている(法令あり)
それぞれ説明していきます。
客観的に見ると、ユーザにとってシンプルに損
スワップポイントとスプレッドの観点から両建てはユーザにとってシンプルで損であると言えます。
これが、FX会社が推奨しない理由の一つです。
スワップポイントという観点
既にスワップポイントの差分について、両建ては明らかに損というお話をしました。
買いと売りのスワップポイントの差は必ずマイナスになるので、両建てはスワップポイント的に損です。
スプレッドという観点
さらに裁量トレードの場合は、両建てするとスプレッド分損です。(反対取引の分のスプレッドがかかるため)
両建てするぐらいなら損切りすべきと言えます。
主観的に見ると両建てにも意味はある
「客観的に」とお話したのは、裁量トレード等の場合に主観的にみたら両建ては意味があるからです。
なぜなら心理的に損切り出来ない人でも両建ては出来たりするからです。
例えば急落時に損切り出来ない人は両建てをして含み損を固定するというような使い方が可能です。
本質的には無意味ですが、損切り出来ないのであれば両建てするというのは心理的に有効と言えます。
政府から指導されている(法令あり)
法令で先物取引について「同一限月・同一数量の両建」が禁止されています(金商業等府令第117条第1項第35号)
ですが、FXは期限がない取引のため両建ては問題ありません。
その場合でも原則は禁止すべきと記載されています。
FX各社はこのあたりを汲み取って非推奨としているのだと思います。
【補足】金商業等府令第117条第1項第35号
三十五 商品関連市場デリバティブ取引の受託等につき、顧客(特定投資家を除く。)に対し、当該顧客が行う商品関連市場デリバティブ取引の売付け又は買付けその他これに準ずる取引とこれらの取引と対当する取引(これらの取引から生じ得る損失を減少させる取引をいう。)の数量及び期限を同一にすることを勧める行為
(金融商品取引業等に関する内閣府令)
赤文字の部分が、両建て取引に該当する部分です。
ループイフダンを提供しているアイネット証券の場合
ループイフダンを提供しているアイネット証券の場合はこのようにコメントされています。
両建ては、買付け価格と売付け価格の差(スプレッド)、支払いのスワップポイントと受取りのスワップポイントの差を負担することなど、経済合理性を欠く取引であることも否めません。お客様ご自身でよくご検討の上、ご利用下さいますようお願い申し上げます。
(両建てについて|アイネット証券)
「両建ては出来るけど、損するよ」ということなのでしょう。
【まとめ】両建てがFX会社でおすすめされない2つの理由
両建てがFX会社におすすめされていない理由は以下の2つです。
- 客観的に見ると、ユーザにとってシンプルに損(スワップポイントとスプレッド)
- 政府から指導されている(法令あり)
「公にはおすすめ出来ないけど、両建ては出来るようにしておくから自己責任でどうぞ」ということですね。
続いて、ループイフダンで両建てするメリットとデメリットをお話します。
ループイフダンを両建てする3つのデメリット【リスク2倍以上】
リスクは2倍以上だと考えています。
②ループイフダンの両建ては含み損が常に発生する
③レンジ上限・下限のどちらを突破しても含み損が拡大(リスク2倍)
デメリット①、②については既に説明済みなので、③について説明します。
【デメリット③】レンジ上限・下限のどちらを突破しても含み損が拡大(リスク2倍)
ループイフダンで両建てをすると
レンジ上限・下限のどちらを突破しても含み損が拡大するというリスクがあります。
例えば、買い方向だけで建てた場合、以下のような動きになります。
相場が下降する ⇒ 新規発注は多いが、損失は拡大する
相場が想定レンジ下限を突破 ⇒ ロスカット
売り方向の場合はこの逆です。
そして両建ての場合は、以下の通り「買い方向と売り方向の動きを合わせたもの」になります。
相場が想定レンジ下限 or 上限を突破 ⇒ ロスカット
両建てをするということは、ロスカット条件が二倍になるということ。
つまり、リスクが2倍になると言えます。
もちろん、ループイフダンはロスカットさせないようにコントロールするのが大前提です。
ですが、リスクは0にはなりません。
両建てをするということはそのリスクを倍増させるということなのです。
デメリット②③を合わせて考えるとリスクは2倍以上と考えています。
ループイフダンで両建てをする方はこのリスクを認識の上、実施するようにして下さい。
続いては、ループイフダンを両建てで行った場合の強力なメリットについてお話します。
ループイフダンを両建てする3つのメリット【リターン2倍】
②ループイフダンの両建ての必要資金は半分でOK(資金効率UP)
③どんな相場状況でも利益が出るので、収益は安定
それぞれ説明していきます。
【メリット①】リターンは単純に2倍
ループイフダンを両建てする最大のメリットである、リターンの倍増です。
これはシンプルな話で、両建てすることで売りでも買いでも利益が出せるのでリターンは2倍になります。
非常に大きなメリットだと思います。
ただし、既にお話した通りリスクも2倍なのでその点は注意が必要です。
【メリット②】ループイフダンの両建ての必要資金は半分でOK(資金効率UP)
両建てというと証拠金が2倍では?と思う方も多いと思いますが、
ループイフダンの場合は片方だけの時と同じでOKです。
なぜならループイフダンを提供しているアイネット証券の証拠金の取扱が、
両建てマックス方式(MAX方式)だからです。
簡単に言えば、ポジション数が多い方向の分の証拠金だけでOKということです。
具体的には以下の画像をご覧下さい。
例えば売り3Lot、買い5Lotの場合は、5Lot分の証拠金でOKということです。
この仕組により、ループイフダンの両建てでは、
利益が2倍になるにも関わらず証拠金は片方向だけの時と同じでOKとなります。
資金効率も2倍ですね。
【メリット③】どんな相場状況でも利益が出るので、収益は安定
両建ては売りと買いの両方で利益が出せるので、相場がどんな状況でも利益が安定して出せます。
片方だけだと、逆方向のトレンド時は利益が全く出なくなるので、そこが大きな違いです。
【まとめ】ループイフダンを両建てする3つのメリット
②ループイフダンの両建ての必要資金は半分でOK(資金効率UP)
③どんな相場状況でも利益が出るので、収益は安定
メリットも非常に大きいですが、デメリット同じ以上にあるので注意が必要です。
続いて、両建てよりもおすすめな「ハーフ&ハーフ」という手法についてお話します。
両建てよりハーフ&ハーフがおすすめ
というか、ハーフ&ハーフってなんだろう。。。
両建てとの違いを簡単に説明しますね。
ちなみに、ループイフダンでハーフ&ハーフは出来ません。
まず先に断っておきますが、「ハーフ&ハーフ」という手法はループイフダンでは出来ません。
※厳密には出来なくはないですが、半手動取引になります。
もし「ハーフ&ハーフ」を実施したい場合は「トラリピ」か「トライオートFX」で実施しましょう。
ハーフ&ハーフとは
ハーフ&ハーフとは「売りをセットするレンジと買いをセットするレンジを分ける手法」のことです。
例えば、豪ドルの全レンジを55円~110円だとします。
真ん中を80円として
- 55円~80円は買いレンジ
- 80円~110円を売りレンジ
といった感じです。
具体的なイメージは以下の通りです。
ハーフ&ハーフにすることによって、
含み損を抑え、必要証拠金を減らすことが可能です。
その結果、大幅に資金効率が上がります。
売り買い両方の取引をするのであれば、非常におすすめな手法です。
両建てとハーフ&ハーフの違い
両建てとハーフ&ハーフの違いは大きく3つです。
- ハーフ&ハーフは必要証拠金が少ないので資金効率がより良い
- ハーフ&ハーフは含み損が少ないので自動売買終了時の損失を減らしやすい
- ハーフ&ハーフは収益の安定化は出来ない
それぞれ簡単に説明します。
ハーフ&ハーフは必要証拠金が少ないので資金効率がより良い
同じレンジに仕掛けた場合、ハーフ&ハーフは必要証拠金が両建ての半分で良い、かつ含み損が少ないので
資金効率が両建てよりも良いです。
ハーフ&ハーフは含み損が少ないので自動売買終了時の損失を減らしやすい
両建ては常に含み損があるため、自動売買終了の損失を減らしにくいですが、
ハーフ&ハーフは含み損が少ないので、自動売買終了の損失を減らしやすい(上手くやれば0に出来る)です。
ハーフ&ハーフは収益の安定化は出来ない
ハーフ&ハーフは両建てのメリットである収益の安定化は出来ません。
相場が想定レンジの外側に向かう場合は収益は発生せずに含み損が増加します。
ハーフ&ハーフのデメリット
これだけ優秀なハーフ&ハーフですが、当然デメリットもあります。
ほぼ両建てと同じで、以下の2点です。
- 買いと売りのスワップポイントの差が必ずマイナスとなる
- レンジ上限・下限のどちらを突破しても含み損が拡大(リスク2倍)
それぞれ簡単に説明します。
買いと売りのスワップポイントの差が必ずマイナスとなる
これは両建てと似た理由で、買いも売りも建てるので、
スワップポイントの期待値としては必ずマイナスになります。
とはいえ、決済利益の方が大きいのでそこまで気にする必要はありません。
対策としては、スワップポイントが高い通貨ペアではハーフ&ハーフをしないというのが考えられます。
例えば、豪ドル円とかはスワップポイントが高いのですが、ユーロ円などはスワップポイントが低いですね。
スワップポイントが低いと、買いスワップと売りスワップの差が小さくなるので、影響は減ります。
レンジ上限・下限のどちらを突破しても含み損が拡大(リスク2倍)
こちらは両建てと全く同じリスクです。
ただ、レンジを半分にわけているので同じポジション量であればリスクは少ないです。
とはいえ、上下のレンジに気を使う必要があるので注意が必要です。
こちらの画像がわかりやすいです。
ループイフダンではハーフ&ハーフは出来ません
大事なことなのですが、ループイフダンではハーフ&ハーフは出来ません。
※厳密には出来なくはないですが、半手動取引になります。センターライン付近では非常に面倒な手作業が必要です。
売りと買いのループイフダンを並べると、
相場の動きに合わせて両方のレンジが動いた結果重なるので、両建てになってしまいます。
ハーフ&ハーフを利用したい場合は、「トラリピ」か「トライオートFX」で実施しましょう。
【まとめ】両建てよりハーフ&ハーフがおすすめ
結論はこちらです。
両建てとハーフ&ハーフの違いは大きく3つです。
- ハーフ&ハーフは必要証拠金が少ないので資金効率がより良い
- ハーフ&ハーフは含み損が少ないので自動売買終了時の損失を減らしやすい
- ハーフ&ハーフは収益の安定化は出来ない
資金効率が良く、含み損も少ないハーフ&ハーフは優秀ですね。
売り買いの両方で自動売買をするなら両建てはやめて、ハーフ&ハーフを活用しましょう。
通貨の方向性について自分の考えがあるなら売りだけ、買いだけというのもおすすめです。
私は豪ドル円が長期的に上がると考えているので、買い方向だけでループイフダンを組んでます。
私のループイフダン設定については「ループイフダンの運用実績をブログで検証中」をご覧下さい。
【まとめ】ループイフダンの両建ては損
今回は「ループイフダンの両建ては明確に損」というお話をしました。
メリットもデメリットもそれぞれありますが
リスクとリターンのバランスを考えると、リスクが大きくて損なので
個人的にはおすすめしていません。
ご利用される方はリスクを十分に把握して実施頂けると幸いです。
売り買いの両方で自動売買をするなら両建てよりもハーフ&ハーフがおすすめです(ループイフダンでは出来ませんが)。
簡単、低コスト、高スワップのアイネット証券のループイフダンがおすすめです!
私も豪ドル円のB100を稼働させています。
買いのみなので両建てではありません。
アイネット証券について詳しく知りたい方は
「ループイフダンで有名なアイネット証券を解説!」をご覧下さい。
ループイフダンの運用実績が気になる方は「ループイフダンの運用実績をブログで検証中」をご覧下さい。
FX自動売買をするなら簡単、低コスト、高スワップポイントのループイフダンがおすすめです。
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ではではー 良き投資ライフを!
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