トルコリラは過去10年間であまり利益がでなかった。10年間で+4.5%!?
こんにちは!投資歴18年のねくです(@nekutaru)
今回は【投資実績検証】シリーズの第2弾として
「トルコリラ」の投資実績を検証していきます。
トルコリラへの投資を検討中の方におすすめです。
具体的には
「10年前の2008年7月」に「トルコリラ」を買って「ほったらかしにしたら」どうなるのか?
という観点で検証していきます。
※スワップポイントの再投資はしません。そのまま証拠金として口座に蓄積します。
結論としては
「レバレッジは3倍まで可能。10年間の合計損益は+4.5%」
という想定外の結果になりました。
10年間の損益が4.5%って超意外ですね。。。
金利だけで8%はあったはずなんですけど?
レバレッジ3倍でもロスカットされなかったのがビックリです。
急落はあまりなく、緩やかに落ちていっているからでしょうか。
とは言え、今買うならリスクを抑えるために
します。
気になる方は本文をご覧下さい(*^^*)
▼過去10年間でいつ投資したら利益が出たか?知りたい方はこちらをどうぞ▼

▼トルコの経済についてはこちらに詳しく書いてます▼

高金利通貨の過去10年の実績を検証した結果は以下の通りです。
この検証では、スワップポイントだけでなく為替レートによる損益もちゃんと計算しています。
スワップポイントが高くても為替レートで損したら意味ないですからね(笑)
トータルでどうか?という観点で検証していきます。
動画や音声で視聴したい方はこちらをご覧下さい。
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10年間の合計損益は+4.5%!?
トルコリラの投資実績検証をしたグラフがこちらです。
期間は2008年7月から2018年7月です。
政策金利=スワップポイントという前提にしています。
青がポジション損益
赤がスワップポイント損益
緑が合計損益
です。
このグラフから以下のことがわかります。
・スワップポイント損益は年間8%ずつ着実に蓄積 10年で78.04%
・合計損益が初めてプラスになるのは6年後の2014年9月
つまり
・過去10年はどこで買ってもポジション損益はほぼマイナス
・長期間持つことでスワップポイントは着実に蓄積
・合計損益は6年後に初めて少しだけプラスになった
と考えられます。
合計損益(緑線)が最もマイナスになるのは2009年1月で-28.23%でした。
為替レートを細かく見ると2009年1月23日に最安値52.79円を記録しています。
この場合
・レバレッジは3倍程度が上限
と言えます。
レバレッジ3倍でもロスカットされなかったのは
リーマンショックで思ったよりレートが下がらなかった(36.5%の下落)のが大きいですね。
豪ドルは46.5%も下落しています。
これは当時トルコリラを買っている一般人が少なかったためと考えられます。
今はかなりの人がトルコリラを買っているので、
次の大暴落では、ピーク値の45%ぐらいの下落はあり得ると思います(>_<)
1年毎の損益の一覧表
次は1年毎の損益の一覧表をご覧下さい。
2008年の7月にトルコリラを購入した前提になっています。
ボジション損益は見事にずっとマイナスですね(笑)
バブルピークの高値でトルコリラを買っているためしょうがないです。
10年後では-73.55%と大幅な赤字です。
スワップ損益は着実に蓄積され
10年後には78.04%の黒字となっています。
合計損益は
月単位では、2014年9月(7年目)に初めてプラスです。
年単位だと8年目の2015年にプラスになりますが、その後は安定しません。
10年前に購入した場合は長期間我慢が必要ですね(@_@)
これは
ポジション損益の大幅なマイナス
を
スワップポイント損益のプラス
でなんとか帳消しにしている形になります。
衝撃的なのは
10年間の合計損益がたったの4.49%だと言うことです。。。
不安定なトルコリラを10年持ってて4.49%ってさすがに厳しいと私は思います。
年利0.5%程度ですよ。。。
当然過去のことなので、今後も同じとは言えません。
ですが、逆にありえないとも言えません。
トルコリラを買っている人は年利0.5%になる可能性って考慮しているのでしょうか?
これを見てしまうと、さすがに私は買う気になれませんでした(@_@)
ただ、これはリーマンショック直前に全額投資してしまった
というのが大きく関係しています。
逆にマイナスになってないだけ凄い結果かも知れませんね(*^^*)
ちなみに豪ドルは同じ10年間で10.20%となっています。
高値を掴んでリーマンショックを経験した事を考えると10%のプラスで十分かと思います。
オーストラリアは安定した国ですので(^^)
▼豪ドルの投資実績検証はこちらです▼

この結果を避ける方法としては
「購入時期の分散(定期積み立て)」
があります。
つまり一度にドカンと買わずに毎月買うことで
このような高値買いを避けることが可能です。
購入時期を適切に見極めるのは難しいので、
私は「定期積み立て」をおすすめしています。
トルコリラ投資実績検証のまとめ
・レバレッジは3倍程度が上限
さらに損益を安定させるなら
「定期積み立てすべし」
と言えます
次はボジション損益について詳しく見てみましょう
ボジション損益は常時マイナス 10年後は -73.55%
青線がボジション損益です。
投資開始直後に月間平均マイナス36.8%を記録しています。
これはバブルピークの高値でトルコリラを買っているためです。
時期的に2008年07月はリーマンショック直前の最も為替レートが高い時期でした。
その後、緩やかに為替レートは下がり続けます、
ボジション損益は
・10年後でも-73.55%
となっています。
-73.55%って凄い下落率ですね。。。
100円が26.45円になってしまうイメージです(@_@)
いくら金利が高くてもこれでは利益はなかなか出ないです。
同時期のトルコリラの為替レート
このグラフからは3つのことがわかります。
②その後も戻すことなく下がり続けている
③最安値も常時更新中(2018/8/5時点では21.88まで下落)
トルコリラの為替レートを見ると、どこで買ってもほぼポジション損益はマイナスになります。
ポジション損益がマイナスになることは承知で買うべきです。
マイナス分はスワップポイントで帳消しにするイメージですね(*^^*)
利益が出るかどうかは、
スワップポイントの利益の
どっちが多いか
というシンプルな考え方になると思います。
少なくとも今の時点で為替レートが上がって利益が出ることを予想するのは厳しいです。
トルコリラを買う場合は、以下の3点を踏まえて買うようにして下さい。
・最安値を更新し続けている
・過去10年では5%しか利益が出なかった
もしトルコリラを買う場合
もしトルコリラを買う場合は
・為替レートを見つつ安い時に買う
というのは難しいので、
・為替レートを見ずに定期積み立てで買う
という方法を推奨します。
スワップポイント損益は年間8%ずつ着実に蓄積 10年後は+78.04%
赤線がスワップポイント損益です。
綺麗に上昇しているのがわかると思います。
平均8%の利益が10年続きました。
政策金利は10年間でかなり上下しますね。
4.5%から17.75%までの変動です。
平均すると年8%ぐらいの増加率になっています。
トルコの政策金利はすごく高いですね(*^^*)
これがトルコリラの最大の魅力です♪
ただし、今の政策金利17.75%は急激に上げた関係もあり一時的なものと考えています。
トルコリラを長期的に持つなら最低4.5%、平均8%ぐらいのつもりで買うのが良いです。
▼トルコリラの金利と為替レートについての詳細な分析はこちらです▼

次はリスク管理について話します。
長期投資の場合、ロスカットされては意味がないので、しっかりリスク管理していきましょう(^^)
レバレッジは3倍ならリーマンショックでもロスカットはされなかった
今回の検証では
2008年07月に88.30でトルコリラを購入しています。
2008年07月から2018年07月のトルコリラの為替レートを見てみます。
①のピークで購入しています。
しかし直後に大暴落が起き、-36.8%の下落。
当時の最安値は52.79円(2009年1月23日)。
購入価格が88.30円であり、当時の最安値が52.79円なので
下落幅は35.51円となります。
しかし、高いスワップのおかげで2009年1月23日の時点では7円分のスワップが貯まっていました。
つまり、 35.51 – 7 = 28.51円の下落を耐えればロスカットされません。
レバレッジが3.1倍までなら耐えられた計算です。(証拠金が4%だとすると3.06倍まで)
この結果を踏まえると、
「大暴落」で「強制ロスカット」されないためには
レバレッジを最大でも3倍程度に抑える必要があります。
この章でお伝えしたいのは
ということです。
なぜレバレッジ3倍に耐えられたか、というと
・金利が高い
・下落の速度がゆっくり
だったためです。
ただし、最近の暴落ぶりを見ると
します。
投資で得たスワップはそのまま証拠金として貯蓄していく想定の計算です。スワップポイントで再投資してはいけません。
リスク管理しっかりしていきましょう(*^^*)
投資実績検証のまとめ
「10年前の2008年7月」に「トルコリラ」を買ってずっと持っていた場合(スワップでの再投資はしない)
・ボジション損益は常時マイナス 10年後は -73.55%
・スワップポイント損益は年間8%ずつ着実に蓄積 10年後は +78.04%
という結果になりました。
つまり過去10年間に限って言えば
と言えます。
投資実績検証の詳細はこちらの表をもう一度ご覧下さい。
未来のことはわかりませんが、
トルコリラを買う場合は、以下の3点を踏まえて買うようにして下さい。
・最安値を更新し続けている
・過去10年では5%しか利益が出なかった
そして買う場合はリスクを抑えるために
・レバレッジは抑えめ(1倍)
・定期積み立て
・スワップポイントは証拠金としてそのまま貯蓄(再投資しない)
をオススメします。
なお、豪ドルであれば同条件で10.20%の利益だったので、通貨の安全性も踏まえると
私は豪ドルをオススメします。
▼豪ドルの投資実績の検証はこちら▼

しっかりとリスク管理をし、楽しい投資ライフを過ごしましょう(*^^*)
トルコリラの10年後はどうなる?
正直、トルコリラの10年後はどうなるか読めません。
ただし、高い可能性で「今よりも成熟した通貨になっている」と思います。
今の為替レートより高くなるかは不明ですが、
「トルコが経済破綻して価値がなくなる」という可能性は低いと考えています。
もしトルコリラに将来性を感じる場合は、
レバレッジ1倍にして10年後を目処に保有し続けるのが良いかと思います。
レバレッジが高いと下落に耐えられずロスカットされてしまうためです。
トルコリラのような新興国通貨は10年後を楽しみしつつ投資するのが精神的にも良いと思います。
おわりに
今回は【投資実績検証】シリーズの第2弾として
「トルコリラ」の投資実績を検証しました。
具体的には
「10年前の2008年7月」に「トルコリラ」を買って「ほったらかしにしたら」どうなるのか?
という観点で検証しました。
※スワップポイントの再投資はしません。そのまま証拠金として口座に蓄積します。
結論としては
「レバレッジは3倍まで可能。10年間の合計損益は+4.5%」
という想定外の結果に!
思った以上に利益が出ず驚きました(@_@)
最近の暴落ぶりを見ると
します。
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みんなのFXについては「みんなのFXはスワップポイントが高いけど、評判はどうなの?」をご覧下さい

▼トルコリラに投資する場合はトルコの経済状況も見ることをオススメします▼

▼トルコリラの今後の見通しもお読み下さい(為替レートと政策金利)▼

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ではではー 良き投資ライフを!
コメント
高金利通貨の長期投資検証に関心があり、記事を拝見しました。
分かり易さを意図しての%表示だろうと考えましたが、疑問があります。
スワップポイントの累積を%表示していますが、各年のスワップポイントは、その年の為替金額に対して付加されるものですから、為替価格が低下すると、投資金額に対するスワップポイントの投資元金に対する利回りは低下します。
それを考慮したスワップポイント「%」になっていない様子です。
例示すると、2017年為替金額が31.56円ですから、初期投資金88.3円に対すると,約36%ですね。2017年のトルコ金利が8%ですが、31.56円に対して8%ですから、88.3円の元金に対しては2.9%にしかなりません。
でも、16年から17年は8%も増加、17年から18年は10%の増加と表に示されてあります。この増加率に疑問を持ちました。
スワップポイントは日々変化するもので、10年という長い期間を検証する作業は大変と思いますが、私の認識が正しいとしたならば、トルコリラを10年保有した場合の収支は、大きなマイナスとなるのではないでしょうか。
鈴木さん、コメントありがとうございます!
ご指摘の通り、わかりやすさを優先するために正確性を犠牲にしています。
ただ、結論は鈴木さんと同様だと思っており、トルコリラはおすすめできない通貨だということです。